ミモザ行幸

ミモザ行幸

先日、妻はあるところからたくさんのミモザをいただいてきた。

動物園のコアラのためにユウカリを育てている農園にミモザの大木が5、6本あって、農園のご主人から「花が咲いてきたよ〜、好きなだけ持って行かんしよー」と、ありがたいお誘いを受け、高枝切鋏を持参して採りに行ったらしい。

雲ひとつない空を泡のように揺れるミモザの黄色い花は、なんとも可愛らしかったそうである。

うちにもミモザの木はある。

最初に購入した170センチほどのミモザの木は地植えした途端にモイさんに倒され、すっかり食べられてしまった。

次はそうはいかぬぞ!とモイさんに倒されないように括り付け育てたミモザは、今年ようやく花をつけ始めた。が、まだ枝を切り分けるほど立派ではない。

車いっぱいに黄色い花を積んだ妻は、嬉しくなって、そのままいろんな人のへお裾分けに行ったそうだ。そして、たくさんの笑顔のお返しをいただいてきた。

僕の職場に持ってきてくれたミモザは、みんなでワイワイ言いながら切り分けて、職員で持ち帰った。とある事業所を訪問すると玄関にミモザが飾られてあり「奥さんからいただきました」と喜ばれ、車ですれ違いざまに「ミモザいただいたよ」と挨拶され、ある人は「ミモザをいただいた」とSNSにアップし、中には「ちょっと待っててよ」と畑の野菜をくれた方もいる。

ご近所の一人暮らしのお年寄りにも届けたそうだ。「まあ、おおきによ」と喜ばれている顔が目に浮かぶ。

なんとも嬉しい行幸である。

山羊もミモザは大好きだ。

ミモザのリースはモイさんのどどかぬ所へ飾らなければ、気を許せば全てムシャムシャ食べられてしまう。昨年作ったヘクソカズラのリースはすっかりやられてしまった。

黄色い花と白い山羊のコントラストは可愛いけど、勘弁してね。

モイモイ

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